独立・開業 虎の穴
独立・開業を考えているという事は、既に何かしらのビジネスアイデアやプランが頭の中にあるのだと思います。
独立・開業の準備はまず、その頭の中にあるアイデアやプランを事業計画書という書面にまとめるところから始めます。
書面に落とし込むことにより、抜け漏れや矛盾点が発見でき、実際に行動に移す前にプランの完成度を高める事が可能です。
ここで作成した「事業計画書」は、金融機関や日本政策金融公庫、行政などからの資金調達を受ける際の、プレゼンツールになります。
ですから、あなたの計画しているビジネスが相手に分かりやすく、かつ魅力的に伝わるように作成を心がけましょう。
また、事業計画書は1度作成したら終わりではなく、事ある毎に見直しをかけ、常にブラッシュアップするようにしましょう。
ただ漠然とビジネスをするのではなく、何かしらの意図や目的があってビジネスをするのだと思います。
しっかりと地に足のついたコンセプトを始めのうちから固めておかないと、目的が定まっていないために方向性がぶれたりと、都度、立ち止まらなければいけなくなります。
事業の軸をしっかりと立て、計画のベクトルをしっかりと定めておきましょう。
今はまだ、「事業コンセプト」という言葉を頭に留めるだけにして、まずは、パーツとなる「市場」「ターゲット」「競合優位性」について考えましょう。
市場はまさに、これからあなたが戦う戦場となる場所です。
ビジネスを行う前に、自分自身が戦う戦場を十分に下見をしてください。
敵はどのくらいいるのか?もっとも大きな敵は誰なのか?彼は何をもって支持を得ており、最大の武器は何なのか。
それに対して、あなたは何を武器に、どこからの支持を集めにいくのか。同盟を組むべきか、独立して戦うか。
など、入念に調査を行い戦略を立ててみてください。
注意しなければならない事は、時代の流れも忘れてはならないという事です。
全ての万人に価値を感じてもらえるサービス(商品)など存在しないでしょう。
近年では、消費者のニーズが多様化しているため、細分化された塊を自分なりに定義し、そこに価値を感じてもらえるサービス(商品)を生産し、供給する事が基本とされています。
まずは、あなたが考えているサービス(商品)は、どんな人(性別、年齢・年代、居住地、生活スタイル、家族構成、趣味・思想、所得帯など)なのかを掘り下げて考え、ある程度の塊を作ってみましょう。
サービス(商品)価値の基準として、「価格」「品質」「サービスの質」「技術力」「希少性」などがあります。
これら全てを好条件に設定することは不可能であるため、身の丈に合った内容で取捨選択しなければなりません。
前段のターゲットの属性も考慮しながら、あなたのサービス(商品)の価値を定義し、競合製品と比較した際に、強みとなる部分を作りあげます。
「事業コンセプト」「市場性」「ターゲット」競合優位性」などがある程度明確になってきたら、次は、経営プランの作成です。
まずは、売り上げ、運営経費、仕入費用の予測を立て、利益を算出しみましょう。
まだ事業を始めてもいないのに、いきなり年間の経営計画を立てるのは、不可能に近いといえるでしょう。
まずは、1ヶ月間の売上目標を設定するところから始めてください。
その数値を基に、季節や市場の環境などを加味しながら年間売上高を作成しましょう。
「年間売上高」から「仕入原価」を引いたものが「粗利益」、人件費、広告・宣伝費、営業交通費、テナント料、通信費、水道光熱費、リース費用、その雑費などをまとめて「経費」といい、「粗利益」から「経費」(※借り入れがある場合は支払い利息も)を引いたものが「経常利益」となります。
さらに「経常利益」から「税金」を引いたものが「税引後利益」となります。
経営計画書に関しては、インターネット上で検索をするとサンプルがたくさんあります。
ぜひ、参考にして作成してみてください。
資金については「開業資金」と「運転資金」を分けて確保する必要があります。
「開業資金」とは、読んで字の如く開業に必要な資金です。
例えば、設備や備品の購入費用、有店舗型の事業を始める方は店舗取得費(内装費、仲介手数料、敷金や礼金など、保証金含む)などがそれにあたります。
「運転資金」は開業後、十分な収益が入るまでに、事業を回していくための資金です。
業態によって異なり、また、個人の力量にも差がでますので明言できませんが、相場としては6ヶ月分以上の「運転資金」の確保をお勧めします。
この事業を始めようとおもったきっかけ
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なぜ、この分野で、この事業を選んだのか
なぜ、あなたがこの事業をやるのか、事業に対する想い
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サービスの対象者
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どのような課題を持っている人に有効なサービスなのか
ビジネスパートナーが必要であれば、どのような企業、人か
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サービス(商品)の内容
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どのようなサービス(商品)なのか
価格はどれくらいに設定するのか
他社の類似商品との違い、競合優位性はどこか
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事業規模
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売り上げの見立ては(3ヶ月後、6ヶ月後、1年後、3年後、5年後・・)
事業形態や、必要な人材、人員について
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創業開始時期
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いつから始めるのか
将来の見通しについて(市場環境の変化や流れは大丈夫か)
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